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OB会のメンバーが現役の頃をふり返りながら、第1期生より順を追って紹介しています。さまざまなエピソードを通してメンバーやサッカー部の当時の雰囲気などが伝わってきます。

第13期 真田 賢吾  第13号   

「南山サッカーを通して」


南山高校に入学してサッカー部に入りましたが、何となく、中途半端な気持ちでやっていた1年生の頃。途中で辞めようとも考えましたが踏みとどまり、いつの間にか2年生を迎えました。
強かった先輩チームより代替わりした新チームになっての春合宿でのグランド一杯を使ったゴールライン往復の「30秒ダッシュ」1人でも30秒で戻ってこれなかったら全体責任、ダッシュを終える事も許されませんでした。しかしそこから13期の絆は強くなりました。同期には半数以上の未経験者もいましたが、辞める者などいませんでした。当時の3学年の構成は、粒ぞろいの3年生が7人、この中には後の日本代表選手となる森選手もいました。更にはサッカーで有名中学卒業のエリート1年生十数名、そして出来が悪い2年生の我々が15名のメンバーでした。
2年生の冬、今でも忘れられない試合が始まりました。その頃メジャーになりだした高校サッカー選手権の県予選準決勝。相手は諫早商業、この試合に勝てばTV中継の決勝。決勝の相手はおそらく当時無敵の島原商業、勝てば全国大会という状況でした。
まずは準決勝のTV中継に目指しましたが、当日はあいにくの雨で、当時雨に弱い南山は完敗でした。あの試合は自分でも勝ちたい気持が前に出ていました。そして忘れられない理由がもう一つあります。
この試合を一度だけ、亡き両親がこっそり観戦しに来ていたのです。私は試合開始の笛が鳴る前に気付き、今までにない緊張を覚えました。この慣れない緊張の高ぶりで普段のサッカーが出来なかったのを思い出します。やり直せるものならやり直したい試合です。
3年生になると、実績は残せませんでしたけど充実していました。学業は別として、あっという間に過ぎた1年間でした。
南山サッカー部の3年間で得た私の人生における宝は、今でもプライベートは勿論、仕事でもお付き合いさせて頂ける諸先輩、同期、後輩との出会いです。
また、40歳の頃から先輩に誘われて始めたクラブチームのサッカーで、出会う事がなかった大先輩と後輩と一緒にプレイしています。
今でもサッカーが出来るのは、南山での3年間の証だと感謝しています。
1年生の時に辞めようした私に手を差し伸べて頂いた故橋本先生ありがとうございました。

第12期 野崎 昌信  第12号   

「高校サッカーから」


 私は、南山高校サッカー部12期卒業生主将の野崎昌信です。私の3年間のサッカー生活は、高校入学前の春休み、長崎南高校に練習試合に行き出場したことから始まりました。その時、故橋本先生と会話したのではないかと思います。何をしゃべったかはまったく覚えていません。ただ「ちゃんと高校に入学しろよ」と言うことだけは耳に残っています。
 高校に入学したときは、12期生は10人以上いたのですが卒業するときは7人になっていました。そのため、3年生の時は1、2年生の力を借りなければ行けませんでした。
 1年生から思い出していきたいと思います。南山高校サッカー部は坊主頭ではないと言うことで私は入学を決めたのですが、いざ入学するとサッカー部は坊主頭にならなければ・・・という状況になっていました。まったく話が違うと言うことが思い出されます。通学も中学生の時に使っていた学生帽をかぶって電車に乗っていました。
 そろそろ本題に入りたいと思います。入部したとき、3年生5人2年生10人位の先輩達を見たとき「すごい先輩だな」と感じました。特に2年生の先輩達は各中学のキャプテンが多くいました。3年生はちょっと恐いかなと感じました。1年生の時インターハイ予選は、2、3年生の活躍で準決勝まで進むことができましたが、長崎北高に負けてしまいました。1年生ながら悔しかったことを思い出します。その後3年生が引退し、2年生との練習が始まりました。とにかく2年生は凄い選手ばかりだったのですが、あまり練習が好きな方ではなかったかなと思います。もっと練習すれば、絶対に高校選手権に出場できたのではないかと思います。それから2年生が引退し、いよいよ自分たちの学年になりました。
 3年生の4月、当時強豪だった島原商業に1対0で勝ったので自信を持ってインターハイ予選に向かっていけると思った矢先、長崎北高との練習試合で、ハーフ濱本選手が骨折して出場できなくなり残念なことになりました。インターハイ予選にはいると、併せて私自身も対戦相手から足を蹴られ出場できなくなりとても悔しい思いをしました。結局試合は3年生が4人しか出ることができなく負けてしまいました。このままでは終われないと思い、私は冬の選手権予選までキャプテンとしてプレーを続けました。本当はインターハイ予選が終わったらキャプテン交代が当たり前ですが、故橋本先生から続けてくれと言われたので断ることができなかったのです。練習はとにかく厳しくしたにもかかわらず、後輩達はついてきてくれました。すばらしい後輩達です。練習内容を故橋本先生に毎日聞きに行っていましたが、具体的なものはあまりありませんでした。とにかく「さぼらずにさせろ」ということでした。
 高校3年間、サッカーをしてきましたが私自身満足できるものではありませんでした。しかし、友人には恵まれています。同級生を始め、先輩、後輩達とも現在もつきあうことができています。また現在は、少年サッカーの指導者をしているおかげでたくさんの人との出会いを経験しました。サッカーを続けることはとても大切なことだと実感しています。
 現役の選手達は、自分の夢を持ってどんな困難にも負けず強い気持ちを持ってもらいたいと思います。そして、将来どんな形でもいいですから、さっかーを続けて頂ければと思います。最後に、南山高校の夢である冬の高校サッカー選手権出場を目指して現役選手を始め、OB会と力を合わせて夢を実現しましょう。

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第11期 中川 泉 第10期 森内伸一
第9期 中村吉郎 第8期 中川一弥
第7期 渡辺靖弘 第6期 久保 忍 

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第5期 松下直樹 第4期 森内一雄
第3期 小林 茂 第2期 中山純彦
第1期 塩田逸雄